こんにちは。モノコスメラボ サイガです。
「この香り、好き。」
ふと漂ってきた香りに、思わず足を止めたことはありませんか?
香りには、目には見えなくても、気分や記憶、風景をそっと呼び起こすような不思議な魅力があります。
でも、「どんな香りが好きですか?」と聞かれると、意外とうまく言葉にできないもの。
フローラル、シトラス、ウッディ……。
香水やフレグランスを選んでいると目にするこれらの言葉は、香りを知るためのひとつの手がかりになります。
10月1日は「香水の日」。
今日は香水の香りの種類を表す「香調」について知りながら、自分が心地よいと感じる香りを探してみませんか。
10月1日は「香水の日」

10月1日は「香水の日」です。
日本フレグランス協会によって2010年に制定されました。
秋になり、少しずつ装いが変わっていくこの季節。
ファッションとともに香りにも目を向け、フレグランスの魅力を楽しんでもらいたいという想いが込められています。
香水というと、「誰かに良い印象を与えるためにつけるもの」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
けれど香りは、もっと自分自身のために楽しんでもいいもの。
朝の気持ちを切り替えたいとき。
仕事から帰って、ほっとひと息つきたいとき。
一日の終わりに、自分の時間へ戻りたいとき。
その日の気分に合わせて香りを選ぶことも、香りの楽しみ方のひとつです。
香水の「香調」とは?

香水を探していると、
「フローラル系」
「シトラス系」
「ウッディ系」
といった言葉を目にすることがあります。
このように、香りの特徴や全体的な印象を系統ごとに表したものが「香調」です。
たくさんの香料を組み合わせてつくられる香水は、一言で香りを説明することが難しいもの。
そこで、「花を中心に感じる香り」「木々を思わせる香り」といったように、
大きな特徴を知るための手がかりとして香調が使われています。
香調を知ると香りを選びやすくなる

香調を知るメリットは、専門用語を覚えられることではありません。
自分の「好き」を言葉にしやすくなることです。
たとえば、
「柑橘のような爽やかな香りが好き」
「花束のような華やかな香りに惹かれる」
「森にいるような、木の落ち着いた香りが好き」
そんな感覚から、自分が好きな香りの系統が少しずつ見えてきます。
香水を選ぶときも、好きな香調がわかっていると、たくさんの香りの中から自分に合いそうなものを探しやすくなります。
「香調」と「ノート」は同じもの?
香水では「トップノート」「ミドルノート」「ベースノート」という言葉もよく使われます。
香調が香りの「系統や全体的な印象」を表すのに対し、トップ・ミドル・ベースノートは、香水をつけてから時間とともに変化していく香りを表すときに使われます。
つけた瞬間の香りだけではなく、少し時間が経ったときの香りも楽しんでみる。
それも、自分の好きな香りを見つける大切なポイントです。
代表的な香りの種類・香調を知ろう
香調の分類方法にはさまざまな考え方があり、すべての香りがきれいにひとつの系統へ分けられるわけではありません。
実際の香水は、複数の香りが重なり合うことで奥行きのある香りをつくっています。
ここでは、香水を選ぶときによく目にする代表的な香りの種類を見てみましょう。
シトラス系|みずみずしく爽やかな香り

レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモットなど、柑橘類を思わせる香りです。
みずみずしく軽やかで、明るい印象を感じやすいのが特徴。
朝の始まりや、気分をすっきり切り替えたいときにも似合う香りです。
「爽やかな香りが好き」という方は、まずシトラス系から探してみるのもよいでしょう。
フローラル系|花々を思わせる華やかな香り

ローズ、ジャスミン、ミュゲなど、花を思わせる香りを中心とした香調です。
一輪の花をイメージしたものから、いくつもの花が重なったブーケのような香りまで、その表情はさまざま。
やわらかく優しいもの、華やかなもの、透明感のあるものなど、組み合わせによって大きく印象が変わります。
フルーティ系|果実の甘さとみずみずしさ

ピーチ、アップル、ベリー、ペアーなど、果実を思わせる香りです。
残念ながら、これらのフルーツ系の香りは精油(エッセンシャルオイル)にはありません。
(香り高い自然素材から独自の方法で抽出した素材は一部存在します。)
合成香料となりますが、とてもフレッシュでみずみずしい香りの表現ができます。
みずみずしさの中に、やわらかな甘さや親しみやすさを感じるものが多くあります。
フローラルと組み合わせた「フローラルフルーティ」のように、ほかの香調と組み合わせて使われることもあります。
グリーン系|葉や草木を思わせる清々しい香り

摘みたての葉や草、植物の茎などを思わせる、青々とした香り。
花の華やかさや果実の甘さとは少し違う、自然の中にいるような清々しさがあります。
「甘すぎない香りが好き」
「植物を感じる香りが好き」
という方にも親しみやすい香調です。
ウッディ系|木々や森を思わせる深みのある香り

ヒノキやシダーウッド、サンダルウッドなど、木や森林を連想させる香りを中心とした香調です。
乾いた木を思わせる香り、しっとりとした森を思わせる香り、少し甘みを感じるものなど、同じウッディ系でもさまざまな表情があります。
華やかさよりも、静けさや奥行きのある香りが好きな方にとって、心地よく感じられることの多い香調です。
アンバー・オリエンタル系|温かみのある濃厚な香り

バニラや樹脂、スパイスなどを組み合わせた、甘さや温かみ、深みを感じさせる香調です。
現在は「アンバー」という表現が使われることも増えています。
軽やかな香りとは対照的に、余韻を楽しみたいときや、秋冬の空気にもよく似合う香りです。
自分の好きな香りを見つけるには?

ここまで香調を紹介してきましたが、
「結局、自分にはどれが合うんだろう?」
と思った方もいるかもしれません。
そんなときは、香りの名前を覚えるところから始めなくても大丈夫です。
「香料の名前」より「好きな風景」から考えてみる

まずは、自分が心地よいと感じる風景を思い浮かべてみてください。
朝の光の中で感じる、柑橘のような爽やかさ。
庭に咲いた花の、やわらかな香り。
雨上がりの草木の青々とした空気。
森の中で深呼吸したときの、木々の香り。
香りの好みは、「好きな植物」だけでなく、「好きな時間」や「心地よい風景」と結びついていることがあります。
自分がどんなときに心地よいと感じるのか。
そこから香りを探してみると、思いがけず自分らしい香りに出会えるかもしれません。
香りは時間とともに変化する

香水は、つけた瞬間から少しずつ香りが変化していきます。
最初に感じる「トップノート」。
少し時間が経って現れる「ミドルノート」。
そして最後に静かに残る「ベースノート」。
最初に嗅いだときには少し違うと思った香りが、時間が経つと心地よく感じられることもあります。
香水を試すときは、最初の印象だけで決めず、少し時間を置いてからもう一度香りを感じてみるのもおすすめです。
KAGU&EASEが大切にしている「ウッディ」という香り

KAGU&EASEが香りづくりで大切にしているのも、木々や森を思わせるウッディの香りです。
ブランドの香りの軸となっているのは、東京都・多摩地域のヒノキから生まれた「多摩ヒノキ精油」。
ヒノキの香りだけをそのまま届けるのではなく、さまざまな天然精油と組み合わせながら、森の中で過ごす時間や空気を香りで表現しています。
同じ「森」でも、時間によって感じる空気は少しずつ違います。
KAGU&EASEのホームアロマでは、そんな森の一日の移ろいを3つの香りで表現しています。
香りを知ることは、自分の心地よさを知ること

「私はウッディが好き。」
「フローラルより、グリーンの方が落ち着く。」
「今日はなんとなく、シトラスの香りを選びたい。」
香調を知っていくと、今まで「なんとなく好き」と感じていた香りを、少しずつ言葉にできるようになります。
でも、大切なのは香りに詳しくなることではありません。
自分がどんな香りを心地よいと感じるのかを知ること。
それは、自分自身の感覚に少しだけ目を向けることでもあります。
忙しい毎日の中では、自分が何を心地よいと思っているのかさえ、後回しになってしまうことがあります。
そんなときは、好きな香りをひとつ感じて、ゆっくり深呼吸してみる。
10月1日の「香水の日」。
今年は香水を選ぶだけではなく、
「私は、どんな香りが好きだろう?」
と、自分に問いかける日にしてみませんか。
香りをきっかけに、自分のための小さな余白が生まれますように。
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