こんにちは。モノコスメラボのサイガです。
今回は香りのチカラを活用して、パフォーマンスを最大限に発揮できるといいな~と常日頃から考えていたので、記事として書いてみました。
私もPC作業で集中したい時などは特に「香り」を取り入れるようにしています!
ぜひこの記事を読んで、実践し効果を感じていただけたらいいなぁ~と思っています。
(この記事は塩田清二さん、竹ノ谷文子さん共著『「植物の香り」のサイエンス なぜ心と体が整うのか』を参考に書きました。)
ストレスを和らげる香りとは

2017年に発表された横浜薬科大学の研究者らによる実験では、特定の香りがストレスを軽減する効果があることが示されました。この実験では、参加者にラベンダー(Lavandula angustifolia)やベルガモット(Citrus berugamia)など、リラックス効果で知られるエッセンシャルオイルの香りを嗅いでもらいました。その結果、これらの香りを感じた参加者は、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが低下し、心拍数や血圧も安定する傾向が見られたという結果が出ています。(日塔武彰ほか「ラベンダー精油のストレス軽減効果に関する検討」『日本アロマセラピー学会誌』2017、16巻1号、15~21)
特にラベンダーの香りは、心を落ち着かせ、不安を軽減する効果が高いことが知られています。さらに、柑橘系の香りであるベルガモットは、心を明るくし、気分をリフレッシュするのに適しています。
実際に、オフィスや自宅で簡単に取り入れられる方法として、アロマディフューザー(アロマストーンやウッドディフューザーのように自然気化式)を使用するのがおすすめです。デスクに置いておくだけで、仕事の合間に香りを楽しむことができ、集中力を高める助けになります。自然気化式であれば、香りが広がりすぎないので他の人の邪魔になりにくいです。また、ストレスを感じたとき、香りを嗅ぐことで気分転換を図ることができます。香りの効果を日常に取り入れることで、心身のバランスを整え、日々のパフォーマンスを向上させることができるのです。
香りでリフレッシュ!働く脳を活性化する方法
香りを使ったリフレッシュ方法には、いくつかのユニークなアプローチがあります。例えば、ペパーミント(Mentha piperita)やローズマリーカンファー(Rosmarinus officinslis ct camphor)のエッセンシャルオイルは、脳を活性化し、集中力を高めると言われています。(ローズマリーカンファーを用いての研究論文が多いのですが、私個人的にはローズマリー 1.8シネオール(Salvia rosmarinus ct 1.8 cineole)の方が作用が穏やかなのでおすすめです。)
これらの香りは、朝の目覚めや昼食後の眠気を感じたときに効果的です。香り(精油)をエタノールで希釈したロールオンアロマなどを、必要な時に手のひらに塗り、軽くすり合わせ、その香りを深く吸い込むことで、瞬時にリフレッシュすることができます。鼻の先にチョンとつけるだけでも香りを感じられます。また、外出時にはロールオンアロマをポーチに忍ばせておくと便利です。歩きながら手首に塗り込むことで、手軽に香りの効果を楽しむことができます。こうした小さな工夫を日常に取り入れることで、忙しい日常でも自分のペースを取り戻し、ポジティブな気持ちで仕事に臨むことができるでしょう。
(外出時に使うアロマには光毒性のある精油に注意しましょう。特にベルガモット (Citrus bergamia)、グレープフルーツ(Citrus paradisi)など。オレンジスイート(Citrus sinensis)は光毒性はありません。フロクマリンフリーFCFなど書かれたものも光毒性はありません。)
特にペパーミント(Mentha piperita)はパソコン作業の疲労を軽減させる効果が高いという研究結果もあり、パソコン作業が多い方にはおすすめです。(渡邉映理ほか「芳香浴によるパーソナルコンピューター作業の疲労軽減効果ー生理、心理、免疫学的指標による検討」『日本補完代替医療学会誌』2013、10巻2号、107~115)
ロールオンアロマの作り方
ロールオンアロマとは、球体のロールのついたスティック状の容器に入った携帯できるアロマです。手首や首筋に、香水をつけるような感覚でさっと塗ることで香らせることができます。
【精油2つで作る場合のおすすめレシピ】
<オーデコロンタイプ(賦香率約3%)>
▮材料
・無水エタノール 8mL
・精製水 1.5mL
・精油 10滴(例えば:オレンジスイート(Citrus sinensis) 7滴、ペパーミント(Mentha piperita) 3滴)
※精油10滴はお好きなブレンドもしくはペパーミント単体でもありです。ただし、ペパーミント肌刺激が少し懸念されますので、パッチテストをするなどをおすすめします。
※無水エタノールと精製水を植物オイル(ホホバオイルなど)に変えても作れます。植物オイルにする場合はスプレー容器ではなく、ロールオン容器をおすすめします。
▮道具
・スポイト
・ビーカー
・保存容器(ロールオン容器やスプレー容器)
▮作り方
①ビーカーに無水エタノールを入れます。そこに精油を加え、混ぜ溶かしてください。
②精油が溶けて混ざったら、精製水を加え混ぜます。
③スポイトで溶液を取り、容器に入れます。冷蔵庫など冷暗所に2週間ほど置いたら完成です。
※すぐに使うこともできますが、冷暗所で保管し、香りをなじませるとよりマイルドな使用感になります。
作り方は簡単なので、香り違いで作り、気分に合わせて使い分けるのもおすすめです!
まとめ

香りは私たちの生活の中で手軽に取り入れられるリフレッシュ方法の一つです。この記事で紹介したラベンダーやベルガモット、ペパーミント、ローズマリーなど、それぞれの香りには特有の効果があります。これらをうまく活用することで、ストレスの軽減や集中力の向上が期待できます。また、香りの選び方は個人の好みによって異なるため、自分に合った香りを見つけることも大切です。日常生活の中で少しずつ試してみて、心地よく過ごせる香りを探してみてください。脳をしっかり休めることも仕事のパフォーマンス向上に重要なので、休息や睡眠もしっかりとるようにしましょう!また、香りを味方にして、毎日をより充実したものにしていきましょう!!あなたの働く環境に合った香りを使って、日々のパフォーマンスを最大化しましょう!!!