こんにちは。モノコスメラボ サイガです。
今回は、ちょっとお恥ずかしいのですが・・・私自身がよくぶり返しているデリケートゾーンのカンジダ症の予防ケアができないかなと思ったのと、同じように悩まれているかたも多いのではないかな?と思ったので勇気を振り絞ってというか、開き直って(笑)書いてみました。
デリケートゾーンのカンジダ症について

小林製薬さんのフェミニーナブランドサイトの情報を引用しますと「腟カンジダとは、腟内の常在菌であるカンジダという真菌の異常増殖によって起こる腟炎です。性病と勘違いされがちですが、健康な人の皮ふや腸内、粘膜にも常在菌として存在している「カンジダ菌」が何らかの要因で異常繁殖することで発症します。
普段の腟内は、乳酸菌によって酸性に保たれているため、繁殖しにくくバランスの取れた環境になっています。
しかし、妊娠や出産、抗生物質の使用などで常在菌のバランスが崩れたり、糖尿病、疲労、ストレスなどで免疫力が低下したり、高温多湿な環境などで、カンジダ菌は異常増殖してしまいます。このように腟カンジダは、ちょっとした身体の変調によって発症しやすい病気なのです。」とあります。
https://www.kobayashi.co.jp/brand/feminina/candida/about.html
私は最初、妊娠中にかかってしまったのですが、その当時よりも、ぶり返して発症した時の方がかゆみがひどくめちゃめちゃつらかったです。
予防策としては
・通気性の良い綿素材の下着を選んだり、過度な洗浄を避けること
・免疫力を高めるためにバランスの取れた食事や適度な運動と睡眠が大事
・フェムケアアイテムを活用し、毎日のケアを習慣化し、症状の悪化を防ぐ
日頃から免疫を高めるための予防ケアを習慣化することが大事ということですね。
習慣化するということが実は一番大変だなぁと感じている私にとっては耳が痛い話ですが、健康的に日々過ごすためにも頑張りましょう!
ランジェリーパフュームとは?フェムケアとの関係性

▮フェムケアとは?近年注目されている理由
フェムケアとは、女性の体や心のケアを目的とした製品やサービスを指します。近年注目されている理由の一つに、女性の健康やライフスタイルに対する意識の高まりがあります。「フェムテック」というワードも聞いたことがあるのではないでしょうか?特にデリケートゾーンのケア(フェムケア)は、日常的な健康維持の一環として注目され、さまざまな製品が登場しています。
▮ランジェリーパフュームの役割と使い方
ランジェリーパフュームは、女性の下着や衣類に軽く吹きかけることで、心地よい香りを楽しむことができる製品です。フェムケアの一環として、デリケートゾーン周りの不快な匂いを和らげ、清潔感を保つ役割を果たします。使い方は簡単で、下着に直接スプレーして乾かすだけです。これにより、自然な香りが一日中続き、自信を持って過ごせるようになります。特に天然の精油を使用することで、香りも優しく、安心して毎日使用することができます。
天然の精油の持つ効果としては抗菌作用、抗真菌作用を持つ精油があります。
真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)、ティートリー(Melaleuca alternigolia)、ユーカリプタスラディアータ(Eucalyputas radiata)、レモングラス(Cymbopogon citratus)などが抗菌作用や抗真菌作用を持つ代表的な精油です。
これらを活用したランジェリーパフュームであれば、カンジダ菌(真菌)にいい効果があると考えられます。
▮市販品との違いと、手作りのメリット
手作りのランジェリーパフュームには、いくつかのメリットがあります。まず、自分で作ることで、香りの強さやブレンドを自由にカスタマイズできることが挙げられます。市販品ではなかなか見つからない、あなただけの特別な香りを作り出すことができるのです。また、精油の選択肢が豊富であるため、香りだけでなく、その日の気分や体調に合わせて使用する精油を変えることができるのも魅力です。さらに、手作りならではの安心感も大きなポイントです。どの成分が含まれているかを自分で把握できるため、化学成分や添加物に敏感な方でも安心して使用できます。市販品の多くは合成香料のみで作られたものが多く存在します。合成香料だと効果が無くダメというわけではなく、香りが好きで香りづけで使うという理由で使うのであれば良いと思います。また自分で作ることはコスト面でもメリットがあり、市販品を購入するよりも経済的に続けられることが多いです。手作りすることで、フェムケアをより身近に感じられ、一層のセルフケア意識を高めることができるでしょう。
精油でつくるフェムケア香水|おすすめの理由
▮ナチュラルな香りで心と体にやさしい
精油を使用したフェムケア香水は、ナチュラルな香りで心と体に優しく働きかける点が魅力です。例えば、真正ラベンダーの香りは心を落ち着け、リラックスさせる効果があります。また、ティートリーは清潔感を与える爽やかさがあり、ユーカリプタスラディアータはリフレッシュ効果が期待できます。これらの精油は、デリケートゾーンにも安心して使用できるので、日常のストレスを和らげながら、心地よい香りで自分自身を包み込むことができます。香りが持つフェムケア効果として、毎日のケアに取り入れることで、心身のバランスを整え、さらに自分自身を大切にする気持ちを育むことにつながります。精油の選び方によって、香りがもたらす効果を最大限に活かすことができるのです。
▮デリケートゾーンにおすすめの精油3選
デリケートゾーンにおすすめの精油としては、皮膚に優しい性質を持つものそして、女性に寄り添ってくれる精油がおすすめです。(※粘膜部分には使用しないでください。あくまでも下着や服につけるものとして使用してください。)
あまり聞きなれない精油もあると思いますが、香りもよいので選ばせていただきました。
1.フラゴニア(Agonis fragrans)
あまり聞かない方もいる精油かなと思いますが、オーストラリアで生産されている精油で産婦人科分野、特に婦人科分野における月経の問題に関する精油の活用の有効性を農家さんと大学とともに研究をされており、そのオーストラリアの大学が発表したフラゴニア精油の研究結果によるとティートリーに匹敵する、もしくはそれ以上の強い抗菌作用に抗真菌作用も保持することが証明されていて、その活用も多岐にわたることがわかったそうです。(引用:アネルズあずさ著「香りを楽しむ 特徴がわかる アロマ図鑑」2023年、P74~75)
スッとするやわらかな爽快感に甘さのある女性らしい香りです。
2.ホワイトクンジィア(Kunzea ambigua)
こちらも聞きなれない方が多いと思いますが、オーストラリアが産地の精油です。
ドライ感のある香りが特徴でゆっくりと落ち着きのある香りを放ちます。カンジダ菌などに対する抗真菌作用が強力とされ、いくつかの実験結果からも98~99%の殺菌力があると示されています。皮膚炎や虫刺され、やけど、頭痛など痛みを伴う症状、空気の殺菌、アザを伴う炎症など皮膚組織を修復するサポート精油として期待が高まります。また、野生動物がクンジィアの下でよく眠るのは虫やダニから自分を守る手段としていたそうです。(引用:アネルズあずさ著「香りを楽しむ 特徴がわかる アロマ図鑑」2023年、P95)
ホワイトクンジィアもスッと柔らかな清涼感とほんのり甘さがあります。
3.ゼラニウム(Pelargonium graveolens)
ゼラニウムは知っている方も多いのではないでしょうか?バラのような香りがすると聞いている方もいらっしゃると思います。エキゾチックな香りに甘さとグリーンっぽさを感じるフローラルな香り(抽出部位は葉ですが)でこの香りを好む女性は多いと思います。
優れた抗炎症作用を持っているのが特徴で心身の疲労が原因とされる蕁麻疹や湿疹などの皮膚疾患を繰り返す場合や免疫力の低下、関節痛などの症状にも、とても有効的に働きます。そのほか、ニキビケアや吹き出物、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れや不調和に対するケアとしてバランスを整えるためのサポートとなる精油です。皮膚の感染症予防にも効果があるとされています。(引用:アネルズあずさ著「香りを楽しむ 特徴がわかる アロマ図鑑」2023年、P104~105)
▮香りがもたらすフェムケア効果とは
こうした精油を選ぶことで、フェムケアの香水が、ただ香りを楽しむだけでなく、実際にデリケートゾーンの健康をサポートする役割を果たせるのです。自分の体に優しい選択をすることで、安心して毎日のケアに取り入れられ、より自然で健康的なライフスタイルを実現することができます。これらの精油をブレンドして、自分だけの香水を作る楽しみを味わいましょう。
【簡単レシピ】精油でランジェリーパフュームを手作りしよう

▮必要な材料と道具
<材料>
・精油
・無水エタノール
<道具>
・スプレー容器(遮光瓶やアルコール対応と書かれたものを購入してください。素材が分かる時はPE・HDPE・PP・PVC素材の容器がよいです。)
・目盛ありのスポイト(あると便利)
▮基本の作り方(スプレータイプ)
<10mLを作るとして、オーデコロン(賦香率3%)の場合>
1.精油 10滴(シングルなら精油1つで10滴、ブレンドするなら合計10滴)をスプレー容器に入れます。(口が狭い場合はビーカーなどに入れると混ぜやすいです。)
※精油1滴=0.03mLで計算しています
2.無水エタノールを7mL加えます。(スポイトで加えるとやりやすいです。)
3.スプレーとキャップをつけて、上下に振ると中身が混ざります。
4.きれいに混ざったら出来上がりです。
ランジェリーに付けるのですぐ乾く方がいいなと思い、エタノール希釈での作り方にしています。
※薄い色のランジェリーの場合は、色がつくのを避けるために、濃い色の精油は避けた方が無難です。(シミになると困る布地には使わないでください)
monocosmelabではアロマドロップという商品のお取り扱いがあります。この商品の中身をスプレー容器にうつしかえてスプレーする使い方もアレンジとしてはありかもしれません。(ご自分の責任の範囲でお願いいたします)
成分はエタノール(植物性)、香料(精油)、グリセリン、水です。パルファンタイプなのでオーデコロンより香りが濃厚です。
アロマスプレーもお取り扱いがありますが、エタノール不使用の処方ですので布などは乾きが遅いかもしれません。
香りはオーデコロンタイプなので香りを長持ちさせたい方にはアロマドロップをおすすめします。
▮おすすめの精油ブレンドレシピ3選
「出来るだけ簡単に!」を重視して2本でブレンドするなら・・・
1.オレンジスイート(Citrus sinensis)・・・8滴
フラゴニア(Agonis fragrans)・・・2滴
オレンジスイートは色が濃いので、気になる方はフロクマリンフリーのベルガモットでもよいと思います。
オレンジスイートは一番手に取りやすいと思たことと甘さとスッキリさがあって元気になる香りなので、
おすすめです。
2.ホワイトクンジィア(Kunzea ambigua)・・・4滴
ユーカリプタスラディアータ(Eucalyptus radiata)・・・6滴
爽快さとグリーンっぽさを感じるブレンドです。
3.ベルガモット(フロクマリンフリー)(Citrus Bergamia)・・・7滴
ゼラニウム(Pelargonium graveolens)・・・3滴
甘さとグリーンっぽさそして女性らしさを感じるブレンドです。
▮香りを長持ちさせるポイント
1.トップ・ミドル・ベースをブレンド
トップ・ミドル・ベースがバランスよく含まれる香りは長持ちするので最低でも3本あるともっと深みのある香水調の香りに近づけることができます。
2.香りを保持する成分をプラス
精油を希釈する時に、無水エタノールだけではなく、グリセリンと精製水を少し加えると溶液自体の揮発を抑えられるので、香りがより長持ちします(布地が乾きづらくなる可能性もあります。)
3.冷暗所や冷蔵庫で保管する
精油は高温や紫外線に弱いので、冷暗所や冷蔵庫で保管する方が長持ちします
使用上の注意点|安心して使うために知っておきたいこと
▮肌や粘膜には使わない
今回ご紹介したランジェリーパフュームは下着や服に香りをつけて楽しむものです。肌やデリケートゾーンの粘膜に直接使うのはNGです。下着や服につけて、乾いてから着用しましょう。
▮保存方法と使用期限について
香りを長持ちさせるポイントでも触れましたが、精油は熱や紫外線に弱いので(火気も注意です)、冷暗所や冷蔵庫で保存しましょう。
使用期限は半年~1年が目安ですが、早めに使い切ってください。使い切れる量で作るようにしましょう。
▮妊娠中・敏感肌の人はここに注意
妊娠中の使用は控えた方がよい精油もありますので、精油を購入する際は専門店でお店の人に聞いてから購入しましょう。ローズマリー(Salvia Rosmarinus)(ケモタイプの中でも特にカンファー)やレモングラス(Cymbopogon citratus)などがその例です。また、肌に直接使わないようにしましょう(ランジェリーパフュームは肌には使いませんが念のため。)
敏感肌の方は肌に直接触れないように、噴霧した場所が完全に乾いてから使用してください。
また、手作りする時は精油の量の加減に注意しましょう。
まとめ|精油の香りで始める、わたしらしいフェムケア
手作りのランジェリーパフュームは、日々の生活に小さな楽しみを加える素晴らしいセルフケアです。自分で選んだ精油を使って香りを作り出す過程は、まるで自分だけの特別な時間を持つかのように感じられると思います。
また、その香りを身につけることで、日常の中でちょっとした自信を持てるようになります。市販品ではなかなか味わえない、手作りならではの温もりが、あなたのフェムケアをより特別なものにしてくれるはずです。
まずは、自分の好きな香りを見つけることから始めてみましょう。
例えば、リラックスしたい時には真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)を、爽やかさを求める時にはユーカリプタスラディアータ(Eucalyptus radiata)を選ぶと良いかもしれません。自分の気分やライフスタイルに合わせて香りを変える楽しさも、手作りならではの魅力です。
ぜひ、あなたらしい香りを作り、日々のフェムケアを楽しんでください。
まずは1本、自分だけの香りをつくってみましょう!