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思春期男子のニオイ、やさしく整える精油ケア

こんにちは。モノコスメラボのサイガです。

今日は、息子さんを持つママたちからチラホラ聞こえてきていた思春期の息子さんのニオイ問題について書きたいと思います。冬は夏の汗をかきやすい時期より、ジワリとかく汗が多いのでケアも怠りがちではないでしょうか?と感じていることもありまして、この時期に書いてみました。

部活帰りの汗、スニーカーのニオイ、部屋のニオイ、洗濯しても残る独特の香り…。思春期の男の子を持つママたちの多くが抱える悩み。それは、「思春期特有のホルモンバランスの変化」であり、子どもの成長の証ともいえます。

とはいえ、家族とはいえデリケートな問題ですし、香水やメンズフレグランスは逆効果になることも。
そこで注目したいのが、自然で控えめな香りの“精油ケア”です。

思春期男子のニオイが強くなる理由

思春期男子のニオイが強くなる理由

1. 男子は皮脂腺の発達が女子より早い

12〜14歳頃になると、男子は男性ホルモン(テストステロン)が増加し、皮脂腺が活発になります。「皮脂量は女子の1.5〜2倍になることも」。

この皮脂が酸化すると、あの特有の甘酸っぱいニオイに。

2. アポクリン腺(ワキ汗)の活動が活発に

汗そのものは無臭ですが、アポクリン腺から出る汗にはニオイの元になる成分(タンパク質や脂質、アンモニアなど)が多く含まれています。運動部の活動と重なると、さらにニオイが強く出やすくなります。

3. 汗×皮脂×菌の“バランス崩れ”がニオイに

皮膚常在菌が汗や皮脂を分解すると、ニオイ成分(イソ吉草酸など)が発生。気温・運動・ストレスの増加で、連鎖的にニオイが強くなる時期です。

男子と女子のニオイの違い

●「男子は皮脂・汗の量が多い」ためニオイが強く出やすい

●女子はホルモン変動はあるが、皮脂の増加は男子ほど強くない

●女子は香りアイテムに抵抗が少ないが、男子は「強い香りを嫌がる」傾向に

そのため、男子には「自然で控えめな香り」が最適です。

思春期男子に向いている精油4選

思春期男子に向いている精油4選

1. ティートリー(Melaleuca alternifolia) 【抗菌・清潔感】

菌の繁殖を抑え、汗のニオイ成分を抑制。部活ウェアにも。

2.ユーカリプタスラディアータ(Eucaluptus radiata)【抗菌・爽快】

菌の繁殖を抑え、爽快感のある香りで憂鬱な気分まで一掃。

3. レモングラス(Cymbopogon citratus)【消臭・爽快】

靴・玄関のニオイに強い。草っぽさを感じるレモン調の香り。

4. ヒノキ(Chamaecyparis obtusa)【抗菌・親しみ】

強すぎず、皮脂臭と相性の良い香り。家族みんな使いやすい。

思春期男子のニオイ対策に。汗と皮脂をすっきり整える爽やか精油ブレンドレシピ

全20滴(1滴0.03mLで計算すると0.6mLできます)で設計してみました。

① ティートリーを軸に清潔感のある「クリーンな香り」

オレンジスイート(Citrus sinensis)          ・・・6滴
マンダリン(Citrus reticulata)            ・・・4滴
ティートリー(Melaleuca alternifolia)         ・・・2滴
スプルースブラック(Picea mariana)         ・・・1滴
ユーカリプタスラディアータ(Eucalyptus radiata)   ・・・2滴
サイプレス(Cupressus sempervirens)       ・・・1滴
マージョラム(Origanum majorana)         ・・・1滴
フランキンセンス(Boswellia carterii)          ・・・1滴
ヒノキ(Camaecyparis obutusa)           ・・・2滴

木のぬくもりを感じるような、すっきり清潔感のある香りに、ほんのりと自然のグリーンが混ざったような香りです。少し“草っぽさ”があるので、人によって好みが分かれるかもしれません。

②柑橘好きな方におすすめ「爽やかフレッシュな香り」

オレンジスイート(Citrus sinensis)           ・・・6滴
ベルガモット(Citrus bergamia)           ・・・5滴
ユーカリプタスラディアータ(Eucalyptus radiata)   ・・・3滴
カルダモン(Elettaria cardamomum)         ・・・2滴
ローレル(Laurus nobilis)              ・・・1滴
パチュリ(Pogostemon cablin)             ・・・2滴
ヒバ(Thujopsis dolabrata var.hondai)         ・・・1滴

最初は明るく元気なシトラスがふわっと広がり、あとからスッと爽やかな香りが続きます。
時間が経つと、木の温もりを感じる落ち着いた香りに変わっていきます。
個人的にはこちらの香りの方が好きです。

自宅でできる“やさしい精油ケア習慣”

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何本もブレンドするのは慣れが必要だったり、精油を買い揃える必要もあったりと大変なので、精油1~2本でケアを始めてみるのがおススメです。

① 入浴に

ユーカリプタスラディアータ+オレンジスイートで一日の汚れや疲れを流してリフレッシュ。
バスボムを作ってみるのもおすすめです。
時間がなかったり、面倒な時は、浴槽に数滴精油を垂らすのもアリです。

バスボム作りの記事はこちら

② 下駄箱・玄関のスプレー

ティートリー+ヒノキで靴のニオイを自然にリフレッシュ。

アロマスプレー作り・フットケアスプレーの記事はこちら

肌に直接たくさん使わないのであれば、香水のようにエタノールを使ったスプレーの作り方もおすすめです。

精油で作る香水の記事はこちら

③ 部屋にウッドディフューザー

自然な香りで本人も嫌がらない。学習空間にも◎

KAGUのウッドディフューザーはこちら

④ 部活後のリフレッシュミスト

ペパーミント+ティーツリーのリフレッシュミストで、汗の不快感をリセット。

作り方はフットケアスプレーの作り方を参考にどうぞ。
フットケア用の精油ブレンドも汗ケアとしても使えますよ!

アロマスプレー作り・フットケアスプレーの記事はこちら

本人が気に入らない香りを無理に使う必要はないので、好みを確認してから、精油を活用しましょう。

おわりに

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思春期の頃は特にデリケートですし、親に相談すること自体なかなか難しいと思います。

デオドラントケアアイテムは使いたければ使ってねと本人に任せるのもよいのではないでしょうか?香りの好き嫌いの話しで盛り上がるのもいいかもしれません。

精油の香りを楽しみながら、ケアも楽しんでいただければうれしいです。